倭羊の回し蹴り

この国を憂う。映画・読書ノート、徒然なるままに。

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!』小名木善行著

ねず国史観が最高っっっ!
日本人として誇りをもてる歴史観
真実から紡ぎだすストーリーでないと歴史は語り継がれていかない。

f:id:etsumaru894:20211230141204j:plain

f:id:etsumaru894:20220104112330j:plain



1.おすすめ度: ★★★★★満点

2.本書を読んだ目的

歴史が大好き。学生時代はずっと世界史派で日本史が頭から抜けているような人間だった。それでいいと思っていたが、年をとり、日本人としこれではいけないと反省。必死で国史をしっかり勉強せねばと思った。ねずさんは保守系歴史Youtube系としてファンだったので、この人の国史観ならばと思って購入。

 

3.本の構成

著 者小名木 善行

出版日平成27年11月4日 初版第1刷発行
    平成25年12月15日 初版第4刷発行

出版社:株式会社 彩雲出版

定 価:1400円(税別)

目   次
1 旧石器時代    三万年前の磨製石器
2 縄 文 時 代  漆と縄文文化
3 弥 生 時 代     縄文人と渡来人の相克
4 古 墳 時 代  日本語の「征服」の意味
5 飛 鳥 時 代  天下の皇民
6 奈 良 時 代  万葉の時代といまの日本の民度
7 平 安 時 代  菅原道真公の決断
8 平 安 時 代  安倍一族と源義家
9 鎌 倉 時 代  壇ノ浦の戦い鎌倉幕府の始まり
10 南北朝時代    建武の中興と天皇の役割
11 戦 国 時 代  ザビエルの言葉
12 安土桃山時代 秀吉の朝鮮出兵
13 江 戸 時 代     貧農史観というデタラメ
14 明 治 時 代     明治維新南北戦争との深いつながり
15 大 正 時 代     飛行機の発明と飛行神社
16 昭       和     世界を救った小麦
17 昭       和     インパール作戦
18 昭       和     思いやりの心
お わ り に    千年後の歴史教科書

総 頁:237頁


概 要:本書は、人気政治ブログナンバー1の常連「ねずさんの学ぼう日本」の記事の一部を編集してまとめたものである。全部で18のエピソードがあり、どれも日本人として日本を心から誇れる歴史に出会える。口語調で中学生にもわかるように易しく書かれてあり、しかも、学校では絶対に学べないであろう目からうろこの情報でいっぱいである。


f:id:etsumaru894:20211230141429j:plain




4.感想

すばらしかった!

知らないこともたくさんあったので、感謝です。

日本史の中で、18の日本を誇るエピソードが時系列に書かれてある。

わたしがとくに感動したエピソードを挙げていくと、

1. 三万年前の磨製石器
7. 菅原道真公の決断
12. 秀吉の朝鮮出兵
14. 明治維新南北戦争との深いつながり
16. 世界を救った小麦
17. インパール作戦

もちろん、この他にも感動したものはある。
しかし、どうしてもと言われたら、上記6つに絞られ、その中でも最高だったのは、迷うが、やはり 12. 秀吉の朝鮮出兵 ではないだろうか。


1.三万年前の磨製石器

 ・世界最古の木造建築物、法隆寺磨製石器の深い関係。

 ・岩宿遺跡で、世界最古の磨製石器を発見したアマチュア考古学者、相澤忠洋氏の壮絶な研究人生とその誠実な人柄。そんな彼を誹謗中傷しつづけた薄汚い勢力。

 何かを成し遂げようとすると、必ず試練があるということ。
 相澤氏の、誰をも恨まないという、苦難の乗り越え方がすばらしかった。


7.菅原道真公の決断

 ・菅原道真は、遣唐使を廃し、日本を鎖国した英雄である。

 当時、中国との貿易は巨額に儲けることができる商売であったことから、遣唐使を廃止した菅原道真には非難の嵐が起こったという。しかし、道真は中国と交流することで、多くのならず者が日本に流入し、徒党を組んで犯罪集団となり村人を襲い、残酷な殺人事件や強奪事件が増えていったことを重くみて、断交を決断。

 しかし、これを心よく思わなかった反対勢力により道真は政権の中枢から引きずり降ろされ、最後には大宰府で憤死してしまう。

 売国奴だらけの 現代の日本とあまりに似すぎていて、道真公に涙してしまった。
 
 現代で起こっている重大なことのほとんどは過去に起こっている。
 だから歴史を勉強する意味があると思う。


12.秀吉の朝鮮出兵

 壮大なロマンを感じた。教科書ではぜったいに味わえない世界が本書にあった。

 スペインによる侵略を憂慮して朝鮮出兵を決断したことは知っていたが、さらなる深堀がここで読めた。

 スペインが日本に「いっしょに明国を侵略しないか」と誘っていたことや、スペインが日本を侵略できなかった理由、はたまた日本が朝鮮出兵をしていなければ世界情勢はどう変わっていったか等々の推測がすばらしかった。

 世界の覇者スペインとの、手に汗にぎる駆け引き
 今の、日本の腰抜け政治家どもにはぜったいにできないなと思いながら感動した。

 鉄砲コピー能力と秀吉の英断、そして日本が直面している危機を全国の大名が共有することができた。これが日本を救ったんですね・・・
 
 ほんとうに、ここは始終わくわくして読めた。

 そもそも、韓国人に「日本は秀吉の頃、我が国を侵略したニダ」と言われて、それは昔の話とか言って逃げようする日本人はぜんぜん歴史をわかっていない。日本は、朝鮮と戦うために出兵したのではない。それは徹頭徹尾「明」との戦いだったのだから。

 そこから意識を変えると、今の韓国人の言い分に鼻でふふんと笑い飛ばせます。
 彼らは今も昔も、目の前に広がる国際情勢の深刻さを分かることができていない。


14. 明治維新南北戦争との深いつながり

 これもすごい楽しかった。
 1857年の下田協約がもつひっじょおおおに重大な意味。そんなこと学校では教わらなかった!

 当時の日本の官僚が国際金融に疎く、金・銀の交換レートをしっかり把握してなかったばかりに、莫大な金の国外流出を招いてしまい、それが後にアメリカが南北戦争を経て、強大な軍事国家へと飛躍する機会を与え、また日本の明治維新にも多大な悪影響を残した。

 つまりはこうだ。

 アメリカは、日本官僚の無知に乗じて、世界の富の3分の1の金(ゴールド)を手に入れた後、その金で、①二百万の北軍を編成し、➁最新式兵装を整えて南北戦争に勝利し、さらに、③南軍の借金を立て替え払いし、④アラスカまで現金で購入することができた。

 そして、日本は、⑤アメリカが南北戦争で使った中古の武器を大量に買わされて、それで無益な戊辰戦争に突入し、日本中で殺し合いが行われた(8420名の戦死者)ということ。この流れの把握は、すらすらと頭に入っておもしろい。

 日本がどれくらい草刈り場にされていたのか(今も)がようく分かるエピソードだ。

あと、16.世界を救った小麦 や、17.インパール作戦 のエピソードも、
目玉が飛び出るほど楽しいし、知らないことだらけであった。

どちらを読んでも、日本人がなぜにこれほど利他精神に富んだ民族であるのかが、不思議でならない。日本人って菩薩様?やりすぎではないか? と思うほどである。

インパール作戦については、インドの解放、有色人種の解放について尽力したいという日本軍の熱い気持ちはわかるが、どの戦争もどんな小さな戦略も、勝算が少ないとわかっていたのであれば、それがどれくらい立派な行為でも、作戦を練る直すべきだったのではないかと思った。

補給の不備が分かっていながら突入し、結果、白骨街道と呼ばれるほど日本兵の残骸が累々と続いたというのは、戦死兵の家族は無念でならないだろう。日本軍は大いに反省しなければならないのではないだろうか。

 しかし、インド兵を後方に置き、自分たちが先頭に立って戦ったという点や、どれほどイギリス兵にやられても日本兵の士気が高かったなど、あと、餓鬼や幽鬼のような姿で山中を引き上げる日本兵が退却途中どの村も襲わなかったなど、ほんとうに胸が熱くなるような話がここにはたくさんある。



まとめ

日本人として誇りに思えるエピソードは尽きない。

それほど日本史は、古代から現代において、深く、長く、そしてたくさんの英雄が出てくるからである。それは、小名木氏がたくさんのことを本書で述べていてくれている。


しかし、日本民族がどれほど人格的に優れていようが、すばらしいことをしようが、多くの日本人がそれをしっかり誇りに思い、そしてそれを世界に知らしめなければ、日本は今後も自信を喪失しつづけていくであろうと思った。

鎖国に戻ることはできない。
鎖国に戻った瞬間に、日本は中国やロシア、米国といった冷酷な大国に占領・吸収されていくのだから。国益をどれぐらいむしり取られてきたのか。今後もそうなるのか。考えただけで寒気がする。

そうではなく、日本は、日本を理解してくれる中国、韓国、朝鮮以外の友好国を世界にもっとたくさんつくることが必要だと思った。とくに、日本が大東亜戦争で戦った意義を比較的理解してくれる国々が多い東南アジアにもっと力を入れて。


そのためにも日本のすばらしさを国家と国民が内外に発信していくことがとても大切だ。
もっとそこに予算を使えよ日本政府!



一つ要望なのだが、この本は中学生なども読めるように書かれた本だと思うので仕方がないが、それぞれのファクトの出典元を巻末でもちょこっと書いてあればもっといいのになぁと思いました。


 

『基礎教養 日本史の英雄』倉山満・おかべたかし著

ばかやろー。
この偉大な国を誇らずにいられるかっっっ!!!
我が国を作ったヒーロー20人のほとばしる生き方を見てみろ。自分がはずかしくなるわいっっっ。

f:id:etsumaru894:20211231210235j:plain

 

1.おすすめ度: ★★★★

2.本書を読んだ目的:

倉山満さんの歴史観が大好きだったので選んだ。彼は、いつも本流の歴史観に挑むかのような異端な見方を提示してくれるので楽しみだった。

 

3.本の構成

著 者:倉山満・おかべたかし著

出版日:2016年3月1日 第1刷発行

出版社:株式会社 扶桑社

総 頁:199頁

目 次
1.神武 天皇
2.ヤマト タケル
3.神功 皇后
4.仁徳 天皇
5.聖徳 太子
6.天武 天皇
7.菅原 道真
8.源 頼 朝
9.北条 時宗
10.足利 義教
11.   豊臣 秀吉
12.徳川 家康
13.田沼 意次
14.   高杉 晋作
15.   西郷 隆盛
16.   大久保 利通
17.   伊藤 博文
18.   東郷 平八郎
19.   桂 太 郎
20.   昭和 天皇


概要
日本の歴史をよく知らない。日本に生まれたことを誇りに思えない。歴史なんてそもそも好きじゃない。そんな人が「日本史を理解し、日本を誇りに思い、歴史を好きになる」そんな英雄ばかりがこの本には20人並んでいる。一人5分、計100分で読み切れる。


f:id:etsumaru894:20211231210313j:plain

 

f:id:etsumaru894:20211231210341j:plain

文字は横書き。

4.感想

とてもよかった。

中学生が読んでも容易に分かるような良書。大切なことがコンパクトにまとめられていて、ふと見直したい時に役に立つ。わたしはしょっちゅう見直しています。

コラムも多く、計40あるので楽しめる。
1人物につき2コラムの割合。


本書では、英雄を5つの類型に分けてある。

 ①戦って日本を守った人物
 ➁外交で日本を守った人物
 ③内乱を平定した人物
 ④日本に欠かせない為政者
 ⑤日本を転換させた革命家

強いだけが英雄の条件ではなく、武力はないが知略策略に長けていた英雄、また存在しただけで日本の進む道を照らす光となってくれた英雄など、いろいろな側面の英雄が登場してわくわくする。

この中でやはり一番心にのこったのは、日本に欠かせない為政者、であろう。

この類型で出てくる英雄は6人が挙げられているのだが、なるほどそれぞれが超A級の英雄であると納得する。仁徳天皇聖徳太子大久保利通伊藤博文桂太郎田沼意次

とくにおもしろかったのは、ここに田沼意次が入っていることだった。この点などは倉山満氏の独特な歴史観があって、その理由がおもしろかった。

わたしが習った時代、田沼=賄賂政治家、というイメージが強く、当時の国内政治の腐敗を招いた悪徳官僚という印象しかなかったが、本書では、彼こそは日本に資本主義を準備し、徳川吉宗が行った「享保の改革」の優れた点を加速させ、富国強兵を実践して日本を近代化させようとした英雄とある。彼は鎖国を止めて、海外と貿易をして軍備の近代化することの重要性をあの時代に悟っていた。なるほど。

ここのコラムには、徳川将軍15人の通信簿がつくられていて、それを見ると、最も暗愚なのは、田沼が失脚した後の、徳川家斉の50年間だ。鎖国というぬるま湯に甘んじ、対外政策を打たず、日本の近代化を著しく後退させることになった。

日本には偉大な先見の高い偉人が多くいるが、その偉人に妬み、嫉妬し、強く反対する勢力がかならずいる。今とまったく同じだ。田沼は失脚させられてしまったが、もしも彼の改革が長く行われていれば、明治維新はちがった形で行われていたのではないかとも推測される。歴史に if は許されないが、想像するとひじょうに惜しい。


個人的は、北条時宗足利義教のところも心が躍った。

北条は、鎌倉時代、日本に攻めてきたモンゴル朝鮮軍団から日本を守った大英雄であり、足利義政は、初めて青森から沖縄を統一した英雄である。そして、彼も敢然と明朝の振りかざす日本支配の圧力をはねのけた人物でもある。


わたしが不思議に思ったのは、

織田信長がトップ20に入っていなかったことと、桂太郎がランクインしているところ。
意外だったのだが、このように、あれ?なんでこの人が?と思いながら読んでいくことができれば、あなたも多分に日本史フリークになっていると思う。

ちなみに、織田信長が入っていないのは、足利義教を入れたから。

足利義教は、織田信長より200年も前の英雄だが、改革を邪魔する抵抗勢力を容赦なく叩きつぶしたという破壊力の面では織田信長をはるかに超えていた。信長は彼に習ったのではないかと思うほどだ。

桂太郎に関しては、「こういう人も英雄になれるんだよ」的な視点から入れているそうだ。よく知らなかったので勉強になった。
当時、ロシアのアジア覇権を阻むためにはロシアを叩かなければならない。その戦費(日露戦争)を工面するための課税法案を通すことに、彼の温和でユニークな人柄と努力がひじょうに役に立ったという。

いまの日本と同じだ。女と賄賂に浮かれ、短期的な視点でしか物事を考えられないたくさんの売国政治家の中にあって、迫りくる中国の侵略という国家の危機を察知し、国を守り抜くには何が優先事項なのかを見極める政治家が少ない。

桂太郎も苦労がさぞ多かったであろうと感じた。



以上、詳しくは購入されてお楽しみください。

字面やクレームや体裁だけを気にした、または日本の皇統を無視した薄っぺらい歴史本を買うよりは、日本人としての精神性にのっとった理念に支えられているこの本を買って子供たちに読ませてあげることは、親としてとても意味のあることだと思います。

日本独自の精神性をしっかり根本にもつこと。
それは早いうちにこしたことはない。


 

『マンガで読む昭和史「南京大虐殺の真相」』畠 奈津子・大館亜津子著

我らのご先祖様は、中国の大地で大虐殺なんてやらなかった。中国共産党のデマとウソと浸透によって多くの日本人がだまされた。

f:id:etsumaru894:20211229184547j:plain

 

1.おすすめ度: ★★★★★満点

2.本書を読んだ目的:

南京大虐殺がウソだと言うのは知っていた。この大ウソをマンガでどのように表現しているのかが見たかった。また、中国のチベット侵攻についても描いてあると聞いたので、これも楽しみだった。

 

3.本の構成

著 者:畠 奈津子、大舘亜津子

出版日:2007年12月28日 第1刷発行

出版社:ワック株式会社

目次
第1章 「南京大虐殺」の真実
第2章 「百人切り」報道を斬る
第3章 チベットの悲劇


概要:学生の女の子3人が『レイプ・オフ・南京』の映画を見てショックを受け、日本軍はなんて残酷なことをやっていたのだ落ち込む。しかし、徐々に本当に自分のご先祖様がそんなひどいことをやったのか?と疑問をもち、同級生のあこがれの男の子とひとつひとつ検証をしていくことに。南京大虐殺にかんしては約200頁、チベット虐殺に関しては約80頁の構成。

f:id:etsumaru894:20211229184620j:plain

4.感想

とっても良い作品だった。

これなら中学生が読んでも理解ができる。

若者よ、BTSに夢中になるヒマがあったら、こういう良書を読めよ!
と思う。

マンガというのはすごい力があると思う。
絵として表現することで脳に記憶が残りやすい。中国はマンガの力を借りて、ばんばん小さな子供たちに残酷な絵を見せて日本軍は鬼畜で残酷だったと教えているのだ。日本もマンガを使って「真実」を大いに教育するべきだ。

この国はほんとうに腐りきっている。

平和を軽んじる左翼にメディアも教育ものっとられ、我々日本人は、我が子を戦場に送り、共産主義に財産を奪われ、移民の横暴に文句を言っただけでレイシストにされてしまう。反日どもがうじゃうじゃこの国を破壊している。日本政府ですら国を守らない。

国を守らずして一体何を守るというのだ?


本の整理

1.南京大虐殺30万人のウソ

 ①当時の南京の人口は20万人しかなく、そもそも不可能。
 ➁南京陥落から4週間後には、むしろ人口は25万人に増えている。
 ③南京陥落と同時に120人の日本のジャーナリスト等が取材のため入城したが、だれも虐殺を目撃した人がいない。


2.南京での、蒋介石の国民党軍の非道ぶり

 ①幹部たちは戦う前に逃げ、
 ➁逃げようとした末端の中国兵は督戦隊が背後からすべて射殺した。


3.そもそもなぜ日本軍は中国に行ったのか?

 ・1899年、北清事変(義和団事件)により北京の外国大使館が襲われた。
 ・暴徒を扇動した首謀者は清国。日本も襲われたので、中国に住んでいた自国民を保護するために軍隊を派遣。清の了解も得ていた。
 ・他の外国軍隊もみな北京へ派兵されていた。計11か国。


4.戦争の罪をすべて日本になすりつけた東京裁判。米国の日本侵略。

 ・裁判官は有色人種を嫌う白人の連中9か国で固めた。インドとフィリピンの裁判官は、おまけで加わることに。後に、パール判事の名裁判ぶりは歴史に残る。
 ・この裁判は、日本を一方的に裁くためにアメリカが画策したとんでも裁判。今日においても、国際法を遵守しなかった東京裁判を批判する声が世界の主流だ。誇りをもて日本よ!


5.創作だった南京百人斬り

 当時の日本は戦争に肯定的な世論が主流で、話題づくりのために創作された百人斬り。にもかかわらず、東京裁判では証拠もないのに日本兵が処刑されている。


6.本多勝一と浅海一男(東京日日新聞)の大罪

 ウソにより罪のない人が処刑された一方で、この二人は大金を稼ぎ、その後、大出世を遂げている。真実を知るわれわれは、絶対にこの薄汚い二人の犯罪者を忘れてはならない。


7.侵略され蹂躙されるチベットの姿は、明日の日本の姿


 漫画ではなるべく不愉快にならないよう、ソフトに描かれていたと思う。他の著述物を読むと、1950年からの中共軍によるチベット人虐殺、拷問強姦は、身の毛がよだつほどのひどさだ。チベット人女性アデ、27年間の獄中生活。飢えと孤独、過酷な労働。幼い子供との別れ。よく耐えたと思う。涙なしには読めなかった。


8.最後に

南京大虐殺について、「それがウソなのはわかってるけど、いまいち頭が整理されてなくて」と言う方、ぜひこの本を家に一冊置いてください。わたしはこの一冊を読むと、頭が整理でき、そしてもっと深く知りたいと思い、他の本もたくさん読みました。

中学生くらいの子供がいる方は、子供といっしょに読むこともお勧めです。たしかに残酷な記述はありますが、早い段階で学校の歴史教育が歪められていることを知ってもらうのはいいことだと思います。

若い方々に、日本のご先祖様が立派に戦ったということを一人でも多く知ってもらいたい。

 

 

『中国共産党暗黒の百年史』石平著

中国共産党ってえぐい!えぐすぎる!
吐き気がするぐらい残酷で、悪辣で、人間のクズの集まり。どうする日本!?

f:id:etsumaru894:20211219024311j:plain

 

1.おすすめ度: ★★★★★満点

2.本書を読んだ目的:

現在、日本を含め世界中に工作員を浸透させ、世界を侵略しようとしている中国共産党はどんな政党なのを知りたかった。著者は、日本の一流知識人が書いた中国近代史のほとんどは、中国共産党の革命史観に沿って書かれた「気持ち悪い」本ばかりであると嘆く。日本の中国研究家はほとんどが左翼知識人で、中国礼賛軍団である。わたしは、中国の悪辣さを身をもって知る元中国人の石平さんの知る中共を知りたいと思った。

 

3.本の構成

著 者:石 平

出版社
:大山邦興

出版日:2021年7月4日 第1刷発行
    2021年8月2日 第5刷発行

目次
第1章 浸透・乗っ取り・裏切りの中共裏工作史
第2章 繰り返される血まみれの大量虐殺史
第3章 侵略と虐殺と浄化の少数民族弾圧史
第4章 紅軍内大虐殺、陰謀と殺し合いの内ゲバ
第5章 周恩来、美化された「悪魔の化身」の正体
第6章 女性と人民を食い物にした党幹部の貪欲・淫乱史
第7章 日本人をカモにした対日外交史と反日の系譜
最終章 危険すぎる習近平ファシズム政権の正体と末路


概要中国共産党は結党100年を迎えたが、そもそもの結党から現在までがどれほど罪深く、どれほど外道なふるまいをする危険な勢力であるかが書かれてある。時系列な歴史書ではなく、とくに今まで意図的に隠蔽され、無視されてきた衝撃的な事実に焦点を当てながら再構成された検証本。良書。巻末に年表があって便利。


f:id:etsumaru894:20211229105500j:plain

失礼。書き込んでます。


4.感想

読後、ためいき。
素直でうつくしい心をもつ、平和を愛するお花畑の日本人は、こんな恐ろしい悪魔集団を相手に戦えるわけないじゃん・・・っていうのが、正直な感想でした。

国史をそれなりに勉強してきたので、我々のご先祖様が古代、中世、近代とどれほど勇ましく中国と渡り合ってきたのかは十分に知っている。

しかし、今の腰抜け日本人がこの悪行の限りをし尽くすことを屁とも思わない中国共産党に、戦略的に、精神的に勝てるわけがない。もう絶望的なんじゃないか という気持ちです。

相対的に中国共産党は人を人と思わない。
そして味方や同志を人間と思わない。「信頼」や「義侠心」がまったくない。保身のためにはすぐ裏切り、密告し、大勢で流血のリンチにあわせる。結党以来の彼らのやり方を見ていればようくわかる。

スパイ工作や世論誘導は、日本ももっと見習うべきだと思うが、裏切り、内ゲバ、政争に国民を巻き込んで全国的に大虐殺を展開する等の気が狂った所業は、日本人は今後もぜったいに真似するべきではないだろう。

大体、古代から日本民族は平和を愛する民族であり、義侠心に厚い民族だった。
この本を読んで、ぜったいに中国人の汚さを真似てはいけないと思った。

では、中国人のように悪魔的支配力をもつ民族に、どのように日本民族は戦っていけばいいのか。
自国を羽交い絞めにする日本国憲法、軍事力も経済力も落ち、政府の世界に向けたプロパガンダ力もない。マスメディアは日本の危機的状態を一切伝えず、政治家は媚中に走り、中国に向けた少しの政治的発言でさえ、事前に中国様にお伺いをたてている有様だ。日本政府に絶望を感じる。


1.中共スパイの驚異のタフさ
 本書を読むと、1900年代内戦時、中共が国民党内部に優秀な工作員を送り込み、機密情報を盗みまくったことで戦況を有利に運んでいったことがようくわかる。何十人も送り込みんでいるのだ。驚くのはその潜入の上手さである。

何十年も国民党(しかも中枢機関)に潜入していながら、脳みそが国民党色に染まらない中共スパイのタフさ。初期のスパイ三傑(銭壮飛、李克農、胡底)は国民党の特務機関に入り込んで盛大な成果を上げた。中共は国民党の殲滅作戦をすべて事前に察知することができ、逃げることができている。

2.一村一焼一殺の残忍さ
 よく彼らは日本軍は中国で「焼き尽くし、殺し尽くし、奪いつくす」(三光作戦)ことをしたというが、まったくのウソである。三光作戦こそは中国軍のお家芸であった。

本書は、中共による、①国民党軍にたいする殺戮から始まり、➁罪のない一般市民、次に、③中共内部での内ゲバ殺し合い、④少数民族への殺戮、といった具合に、とにかく殺しまくり、強姦しまくり、奪いまくる中共の極悪非道が記述されている。

一体、おまえらどれだけ殺したら気がすむんだ?!

死者数をざっと簡単に言うと、

①国民党軍、内戦で、少なくても、800万人
➁一村一殺の全国的殺戮 (1950~) では、約200万人
 鎮圧反革命分祀運動 (1951)では、約71万人
文化大革命 (1966-1976) 約1000万人以上
④イ族、チベット内モンゴルにたいする虐殺 カウント不能

この他、もう数えきれないほどたくさんの粛清運動があり、そのたびに何十万、何百万と中国人が殺されていく。あの広い中国の大地はそのまま墓場と化したんだなと思うほどである。


3.おもしろかった話
 ①なぜ毛沢東彭徳懐を粛清したのか
 ➁周恩来の養女、孫維世の悲劇
 ③毛沢東の好色度がスゴすぎてめまい
 ④周恩来がなぜ生きながらえたのか?


4.未来にむけて
 なぜ1972年、日本はこんな人権無視の血まみれ国家と国交を回復したのか?
 戦略をもたない安易な国交回復で日本は多くのモノを失ったが、中国は金、技術、人材育成、国際社会への復活、という絶大な進歩を得た。中国が日本に近づく時、それは日本を踏み台にし、日本から搾取しようと企む時であることがようく分かる。

 すべてにおいて騙され奪われつづける日本。
 国の技術も財産も誇りもすべて奪われてきたのだ。
 
 現在、世界が反中国という体制で動き出しているのに、なぜ日本(岸田政権)はそれと反対の動きをして日米同盟を揺るがすようなことをするのか。

 本著を読めば、これらの疑問に自然と答えが見えてくる。
 すべては、国を強くしようとする戦略のなさであり、防衛意識の欠如である。
 日本民族は、なにも中国の極悪非道から学んでいない。
 平和があって当たり前の民族は、平和が戦いによって得られるものであることを忘れてしまう。

 石平氏は、日本は日中国交回復する以前は、日本は中国などと経済的交流がなくとも世界第2位の経済力を達成し、世界中の国々に仲間がいた。自信をもて!と言う。中国と距離をもて、しっかりと対峙しろと言う。

 世界が中国から手を引いている時に、「中国と組まなきゃ」という強迫観念に縛られ続ける日本という国が情けなくて仕方がない。


中国に甘い幻想を抱いている方、
中国が大好きだった方、
中国が憎くて大きらいな方、
中国をまったく知らない方、
興味もない方、


全員にこの本をおすすめします。
日本が中国に侵略されたら(そう遠くない未来だ)、真っ先に焚書される本です。
いまのうちに一読をおすすめします。

f:id:etsumaru894:20211228170258j:plain