中国共産党ってえぐい!えぐすぎる!
吐き気がするぐらい残酷で、悪辣で、人間のクズの集まり。どうする日本!?
1.おすすめ度: ★★★★★満点
2.本書を読んだ目的:
現在、日本を含め世界中に工作員を浸透させ、世界を侵略しようとしている中国共産党はどんな政党なのを知りたかった。著者は、日本の一流知識人が書いた中国近代史のほとんどは、中国共産党の革命史観に沿って書かれた「気持ち悪い」本ばかりであると嘆く。日本の中国研究家はほとんどが左翼知識人で、中国礼賛軍団である。わたしは、中国の悪辣さを身をもって知る元中国人の石平さんの知る中共を知りたいと思った。
3.本の構成
著 者:石 平
出版社:大山邦興
出版日:2021年7月4日 第1刷発行
2021年8月2日 第5刷発行
目次:
第1章 浸透・乗っ取り・裏切りの中共裏工作史
第2章 繰り返される血まみれの大量虐殺史
第3章 侵略と虐殺と浄化の少数民族弾圧史
第4章 紅軍内大虐殺、陰謀と殺し合いの内ゲバ史
第5章 周恩来、美化された「悪魔の化身」の正体
第6章 女性と人民を食い物にした党幹部の貪欲・淫乱史
第7章 日本人をカモにした対日外交史と反日の系譜
最終章 危険すぎる習近平ファシズム政権の正体と末路
概要:中国共産党は結党100年を迎えたが、そもそもの結党から現在までがどれほど罪深く、どれほど外道なふるまいをする危険な勢力であるかが書かれてある。時系列な歴史書ではなく、とくに今まで意図的に隠蔽され、無視されてきた衝撃的な事実に焦点を当てながら再構成された検証本。良書。巻末に年表があって便利。
4.感想
読後、ためいき。
素直でうつくしい心をもつ、平和を愛するお花畑の日本人は、こんな恐ろしい悪魔集団を相手に戦えるわけないじゃん・・・っていうのが、正直な感想でした。
国史をそれなりに勉強してきたので、我々のご先祖様が古代、中世、近代とどれほど勇ましく中国と渡り合ってきたのかは十分に知っている。
しかし、今の腰抜け日本人がこの悪行の限りをし尽くすことを屁とも思わない中国共産党に、戦略的に、精神的に勝てるわけがない。もう絶望的なんじゃないか という気持ちです。
相対的に中国共産党は人を人と思わない。
そして味方や同志を人間と思わない。「信頼」や「義侠心」がまったくない。保身のためにはすぐ裏切り、密告し、大勢で流血のリンチにあわせる。結党以来の彼らのやり方を見ていればようくわかる。
スパイ工作や世論誘導は、日本ももっと見習うべきだと思うが、裏切り、内ゲバ、政争に国民を巻き込んで全国的に大虐殺を展開する等の気が狂った所業は、日本人は今後もぜったいに真似するべきではないだろう。
大体、古代から日本民族は平和を愛する民族であり、義侠心に厚い民族だった。
この本を読んで、ぜったいに中国人の汚さを真似てはいけないと思った。
では、中国人のように悪魔的支配力をもつ民族に、どのように日本民族は戦っていけばいいのか。
自国を羽交い絞めにする日本国憲法、軍事力も経済力も落ち、政府の世界に向けたプロパガンダ力もない。マスメディアは日本の危機的状態を一切伝えず、政治家は媚中に走り、中国に向けた少しの政治的発言でさえ、事前に中国様にお伺いをたてている有様だ。日本政府に絶望を感じる。
1.中共スパイの驚異のタフさ
本書を読むと、1900年代内戦時、中共が国民党内部に優秀な工作員を送り込み、機密情報を盗みまくったことで戦況を有利に運んでいったことがようくわかる。何十人も送り込みんでいるのだ。驚くのはその潜入の上手さである。
何十年も国民党(しかも中枢機関)に潜入していながら、脳みそが国民党色に染まらない中共スパイのタフさ。初期のスパイ三傑(銭壮飛、李克農、胡底)は国民党の特務機関に入り込んで盛大な成果を上げた。中共は国民党の殲滅作戦をすべて事前に察知することができ、逃げることができている。
2.一村一焼一殺の残忍さ
よく彼らは日本軍は中国で「焼き尽くし、殺し尽くし、奪いつくす」(三光作戦)ことをしたというが、まったくのウソである。三光作戦こそは中国軍のお家芸であった。
本書は、中共による、①国民党軍にたいする殺戮から始まり、➁罪のない一般市民、次に、③中共内部での内ゲバ殺し合い、④少数民族への殺戮、といった具合に、とにかく殺しまくり、強姦しまくり、奪いまくる中共の極悪非道が記述されている。
一体、おまえらどれだけ殺したら気がすむんだ?!
死者数をざっと簡単に言うと、
①国民党軍、内戦で、少なくても、800万人
➁一村一殺の全国的殺戮 (1950~) では、約200万人
鎮圧反革命分祀運動 (1951)では、約71万人
③文化大革命 (1966-1976) 約1000万人以上
④イ族、チベット、内モンゴルにたいする虐殺 カウント不能
この他、もう数えきれないほどたくさんの粛清運動があり、そのたびに何十万、何百万と中国人が殺されていく。あの広い中国の大地はそのまま墓場と化したんだなと思うほどである。
3.おもしろかった話
①なぜ毛沢東は彭徳懐を粛清したのか
➁周恩来の養女、孫維世の悲劇
③毛沢東の好色度がスゴすぎてめまい
④周恩来がなぜ生きながらえたのか?
4.未来にむけて
なぜ1972年、日本はこんな人権無視の血まみれ国家と国交を回復したのか?
戦略をもたない安易な国交回復で日本は多くのモノを失ったが、中国は金、技術、人材育成、国際社会への復活、という絶大な進歩を得た。中国が日本に近づく時、それは日本を踏み台にし、日本から搾取しようと企む時であることがようく分かる。
すべてにおいて騙され奪われつづける日本。
国の技術も財産も誇りもすべて奪われてきたのだ。
現在、世界が反中国という体制で動き出しているのに、なぜ日本(岸田政権)はそれと反対の動きをして日米同盟を揺るがすようなことをするのか。
本著を読めば、これらの疑問に自然と答えが見えてくる。
すべては、国を強くしようとする戦略のなさであり、防衛意識の欠如である。
日本民族は、なにも中国の極悪非道から学んでいない。
平和があって当たり前の民族は、平和が戦いによって得られるものであることを忘れてしまう。
石平氏は、日本は日中国交回復する以前は、日本は中国などと経済的交流がなくとも世界第2位の経済力を達成し、世界中の国々に仲間がいた。自信をもて!と言う。中国と距離をもて、しっかりと対峙しろと言う。
世界が中国から手を引いている時に、「中国と組まなきゃ」という強迫観念に縛られ続ける日本という国が情けなくて仕方がない。
中国に甘い幻想を抱いている方、
中国が大好きだった方、
中国が憎くて大きらいな方、
中国をまったく知らない方、
興味もない方、
全員にこの本をおすすめします。
日本が中国に侵略されたら(そう遠くない未来だ)、真っ先に焚書される本です。
いまのうちに一読をおすすめします。